天キー Vol.4 が最高に楽しかった話。

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「天キー」とは、自作キーボードのオフラインイベント

天下一キーボードわいわい会(略称:天キー)

天下一キーボードわいわい会(略称:天キー)は「キーボード好きによるゆるふわ交流会」と謳った、自作キーボードのオフラインイベントです。

connpassのページ
https://tenkey.connpass.com/

CreatorPadを始めとした自作キーボードの開発者であるゆかり(@eucalyn_)さんが主催し、キーボード界隈の面々が企画・運営してくださっています。

自作キーボード有識者の講演を聞いたり、参加者のキーボードが展示されていたりとキーボード尽くしの内容です。
自作キーボード大好きなオタクはもちろん、よく知らないけど気になっているという方も楽しめるイベントとなっています。

今回のVol.4は、3年4か月ぶり4度目の開催

今回の天キー Vol.4 は、その名の通り4回目の開催です。
2018年の11月に第1回が開催されてから半年おきに開催されていましたが、コロナ禍で長期間休止していました。
今回は待望の再開ということで、参加者の方々も気合が入っていたのではないでしょうか。

開催日参加費会場
Vol.12018年11月3日(土)DMM.comグループ セミナールーム(六本木)
Vol.22019年5月4日(土)500円DMM.comグループ セミナールーム(六本木)
Vol.32019年11月30日(土)500円DMM.comグループ セミナールーム(六本木)
Vol.42023年3月4日(土)500円GMO Yours・フクラス(渋谷)
参考:connpassイベントページ

私は今回が初めての参加でしたので少々不安を感じながら足を運びましたが、結果として非常に楽しい時間を過ごすことができて大変満足でした!

天キー Vol.4 の内容

今回の天キーは会場が大きく「セッション会場」と「展示スペース」に分けられていて、セッション会場で講演を聴くもよし、展示スペースで気になるキーボードを探すもよしといった感じでした。
講演の内容も興味深いですし、自作キーボード製作者に直接お話を伺う機会も貴重で、身体ひとつではとても足りませんでした。笑

当日の様子はDaihuku(@Daihuku0015)さんのYouTubeチャンネルにて配信されていましたので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

DaihukuさんによるYouTube中継

展示されたキーボードたち

参加者が持参したキーボードが展示されている

会場には参加者が持参した個性的なキーボードがたくさん展示されています。

画像のようにカードと一緒に机に並べられていて、気になったキーボードがあれば作成者に声を掛けてお話を伺うことができます。

なる(@nrtkbb)さんのdactylがかっこよすぎた。
今回はタイミングがなかったけど次の機会はぜひともお話を伺いたい。

展示されたキーボードは実際に触ってOK!

展示されたキーボードは実際に触ってみることができ、会場にはイスも用意されているため座った状態で使う時を再現して試打することもできます。

イベントのコンセプトのひとつでもあるように、結局キーボードは実際に触ってみないと分からないことが多いです。
市販のキーボードであれば家電量販店などで見本が置いてあったりしますが、自作キーボードはそうもいきません。

多種多様な自作キーボードに触れる場というのは本当に貴重なことで、特に初心者が自作キーボードの世界を知るのにこれ以上ない機会だと思います。

しかも見た目や打ち心地、打鍵音が気に入った場合はカードを見て使用パーツを参考にできるというという気の利いた仕様!

企業のブースにも興味深いものがたくさん

スポンサーさんもキーボード界で名だたる企業が参加されていて、企業ブースも豪華な並びでした。
各ブース製品の見本が置いてあったり、企画があったりと面白かったです。

製品やノベルティを抽選会の景品として提供していただいたということで、最後の抽選会も凄かったですね。

セッション

セッション会場で行われたセッションの一覧です。
どれも興味深く、全部会場で聞かせていただきましたが帰宅してからも観なおしていました。笑

セッションもDaihukuさんの動画で観られるかと思いますので、気になったものがあれば観てみてください!

オープニング

始めにゆかりさんから、イベントの趣旨や注意事項の説明とスポンサー企業の紹介をしていただきました。

ゆかりさんのお話で特に印象的だったのは、キーボードのイベントに参加するのが初めての人や、オタクたちが集まる場に自分なんかが行って大丈夫かと不安な人達に向けて、「大丈夫です!一番僕がメインターゲットとしたいのはそういう方々です!」とおっしゃっていたことです
いくつもキーボードを組み立てている私でさえ緊張していましたから、この言葉で肩の力を抜くことができた方も多いのではないでしょうか。

「自作キーボードの楽しみ方」by ゆかりさん

主催者のゆかりさん(@eucalyn_)による講演です。
自作キーボードの基本知識とオタクたちが何をしているのかが分かりやすくまとめられていました。

展示されたキーボードを触る際は使う時と同じようにイスに座って打鍵してみてください、というのもハッとさせられました。確かに指先でつつくだけではもったいないです!

「自作キーボードにおける射出成形の活用と現実」 by ヨーキースさん

かの有名なKeyballシリーズの開発者であるヨーキース(@Yowkees)さんによる講演です。

「射出成形」は言葉は知っていてもその詳しいところは知らなかったので面白かったです。
射出成形ゆえの苦悩が次々に紹介されていて、Keyballがいかにこだわり抜かれて作られているかが伺えました。

「Timothyのひみつ」 by ぎーくらびっとさん

左右分離型キーボード Timothyの開発者であるぎーくらびっと(@geek_rabb1t)さんによる講演です。

自分が使いやすいキーボードをひたすらに追究し、失敗を繰り返しながら精錬していく過程が面白かったです。
私もいつかキーボードを設計したいと思わされました。

「それはそう」座談会

ほぼ週刊キーボードニュースのぺかそ(@Pekaso)さん&びあっこ(@Biacco42)さんをファシリテーターとした、界隈の著名人たちによるパネルディスカッションです。

キーボードの楽しみ方も人それぞれで、ファッションのようにアイデンティティを表現するものになっていたりしますよね。
会場にも個性的なキーボードがたくさんあって楽しかったです!

「レイヤー入門とカナ配列の話」 by 大岡俊彦さん

「薙刀式」の考案者である大岡さんによる講演です。
前半は自作キーボードの初心者に向けて「レイヤー」という概念について基本的なところから解説し、後半はカナ配列についてその考え方を解説していただきました。

キーボード自体の技術的な話と、自然言語のひとつである日本語の話が繋がっていて、「入力デバイスとしてのキーボード」を深く深く追究した領域で興味深かったです。

「エルゴノミクスキーボードの歴史から自作キーボードの未来を考える」 by satromiさん

最後のセッションはsatromi(@satromi)さんによるエルゴノミクスキーボードについての講演です。

エルゴノミクスキーボードの歴史についてと、今後の自作キーボードの動向予想についてお話いただきました。
私も手が小さめなので、狭ピッチキーボードチャレンジしてみたいですね。

抽選会&クロージング

イベントの最後は抽選会で締めくくられました。
スポンサー企業から数多くの商品・ノベルティが景品として提供されていたため、参加者の5人に1人が当選するという大盤振る舞いでした!!

HHKB(熱狂的ユーザーも多い国内最高級キーボード)も当たりますと発表された時の会場のどよめきは凄かったです。
何十人も抽選を行うということで、凄まじいテンポの良さで当選者が決まっていきましたね。笑

私はHHKBのTシャツを頂きました!

感想

参加した感想はもう記事タイトルの通りなのですが、最高に楽しくあっという間に時間が過ぎてしまいました。
展示されたキーボードも個性的で非常に刺激を受けましたし、セッションも興味深いお話を聴くことができて、正直身体がひとつだと全然足りません!

そして何より、「キーボードは実際に触って体感しないと分からない。だから体感してもらいたい。」という理念がイベントに体現されていたことに感銘を受けました

オープニングやセッションでゆかりさんがおっしゃっていましたが、キーボードは触ってみないと分からないにもかかわらず値段が高く、ハードルが高いです。こうして文章を書きながら言うのもなんですが、キーボードは身体に触れる道具であり、体感しないと分からないというのは本質だと思います。
そのため、打ち心地や触り心地、打鍵音を直に感じられる場というのは素晴らしいです。しかもパーツ単体ではなくキーボードとして組み合わさっているものにたくさん触れることができるというのは、なかなか無い貴重な機会だと思います。

おわりに

以上、一般参加の目線から天キー Vol.4 について書かせていただきました。

実際にキーボードに触ったり作成者と話したりと、オフラインならではの魅力が詰まったイベントです。
気になった方はぜひ次回Vol.5に参加してみてはいかがでしょうか。

私も次回開催を心待ちにしています!!

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