キーボードのサイズについて解説!

目次

「〇〇%」って何のこと?目的別おすすめサイズも紹介。

この記事ではキーボードのサイズについて解説していきます。

キーボードには様々なサイズがある

サイズとは、キー数の目安のこと

キーボードには様々なサイズがあります。
ここでいう「サイズ」とは、キーが大きかったりキーボードが薄かったりといったことではなく、キー数の目安の概念です。

キーボードのサイズは、キー数に応じて「〇〇%」と表されます。
下図のように、フルサイズキーボードを100%として、数字が減るごとに範囲が狭くなりキー数が減っていきます。

キーボードのサイズのイメージ

画像のキーボードはUS配列のキーボードを例にしていますが、日本語配列でも考え方は同じです。
「US配列」について詳しく知りたい方は以下の記事もどうぞ。

サイズ別の対応表

各サイズごとに含まれているキーを表にするとこんな感じです。
キー数はレイアウトによって前後します。

スクロールできます
サイズアルファキー (※1)数字キーHomeなど矢印キーファンクションキーテンキー縦幅キー数の目安
100%(フルサイズ)6列104
80%(テンキーレス)6列87
75%6列84
65%5列68
60%5列61
40%4列40~50程度
※1 アルファキーとは、アルファベットを入力するキーのこと。

100%(フルサイズ)

100%というサイズは、文字通りフルサイズキーボードのことを指します。
ファンクションキー・矢印キー・テンキーまですべて備わったレイアウトです。

フルサイズキーボードはデスクトップPCの付属キーボードや、大きめのノートパソコンのキーボードに採用されていることが多いです。

フルサイズキーボードのメリットは、テンキーが使えることです。
エクセルでの資料作成など、数字の入力を繰り返す場合にはテンキーがあると便利ですね。

一方で、キー数が多い分キーボード自体の大きさもかなりのものになります。
デスクが小さい場合などは取り回しづらいですし、マウスとの行き来で右手を動かす距離も長いので疲れやすいと感じるかもしれません。

テンキーの使用頻度がそこまで高くないようであれば、キーボードは80%以下のものを選び、必要な時だけテンキーパッドを使うのも良いかもしれません。

80%(テンキーレス)

80%のサイズは、一般的にテンキーレスキーボードと呼ばれています。

テンキーレスキーボードとは、文字通りフルサイズキーボードからテンキー部分を無くしたサイズのキーボードをいいます。
メーカー製のキーボードも、フルサイズキーボードと同じシリーズで”TKLモデル”がラインナップされていたりしますね。

ちなみにTKLは「テンキーレス(Ten Key Less)」の略です。

テンキーレスキーボードの特徴として、テンキーがなくなった分マウスとの距離が短くなり、右手の移動が楽になります。
そのためマウスを使った作業やPCゲームと相性が良いです。
一方で、テンキーが無いので、電卓のように高速で数字を入力するのは難しいです。通常の文章を入力する程度であれば問題ありませんが、繰り返し数字を入力する資料作成には別でテンキーパッドを用意した方が良いかもしれません。 

「数字は上の数字列で入力できれば十分」という方におすすめです。

75%

75%は、テンキーレスよりも少し小さいサイズです。
キーボード自体の大きさは、テンキーレスと同じ縦幅で、横幅が2キー分小さくなったイメージです。
ただし、余白部分を小さくすることで、キー数はテンキーレスとほとんど変わりません。

主要キーがぎゅっと凝縮されており、キーボード自体のサイズに対して機能性が高いコスパの良いサイズですね。

コンパクトながら主要なキーはほとんど揃っていてバランスが良く、「コンパクトが良いけど作業性は落としたくない」という方におすすめです。

65%

65%は、75%から最上段のファンクションキー列を無くしたサイズです。

縦幅が短くなり、手首をあまり動かさなくてもほとんどのキーを入力することができます。
ファンクションキーの入力は「Fnキーを押しながら数字キーを押す」など1手間増えてしまいますが、キーマップを工夫することで手首を動かさずに押せるので、むしろ押しやすいと感じるかもしれません。

また、60%との違いは矢印キーを凸型で用意できることです。

ただし、比較的マイナーなためキーボードやパーツの種類があまりないというのが難点です。

「なるべく小さいサイズが良いけど矢印キーは欲しい」という方におすすめです。

60%

60%は、キーボードの“メインゾーン”のみを残したサイズです。

自作キーボードの世界では最もメジャーなサイズで、部品やキットも種類が豊富です。
高級キーボードとして名高い「HHKB」も、60%ですね。

キー数が少ない分、ファンクションキーや矢印キーなどは同時押しで入力することになります。
ただし、最も頻繁に使うキーはそのまま残っており、タイピングの違和感はほとんどありません。

キーボード自体の大きさもコンパクトなので、デスクを広く使うことができます。
また、キーボード使用中の手首の移動は最小限となるので、長時間使っていても疲れにくいです。

「“メインゾーン”だけで十分なので、コンパクトがいい!」という方におすすめです。

40%

40%は、ついに数字列ともお別れしてしまったサイズです。

もちろん数字が打てないわけではなく、同時押しを駆使してあらゆる入力をすることができます。
キー数が少ないゆえに、「キーマップを追求する」という自作キーボードの醍醐味が存分につまったサイズとも言えます。

キーが少ないので使いづらいかと思いきや、むしろ手首をほとんど動かさずにすべての入力をこなせるので作業スピードも上がり、全然疲れません!

また、分割型の40%キーボードを使えば自然体のまま作業が行えるため、肩こりや腱鞘炎にお悩みの方にもおすすめです。

生産性をとことん追求したい方、自分だけのキーマップを追求したい方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

その他

広い意味でキーボードと言えば、テンキーパッドやマクロパッドも含まれます。

ダイアルがついていたり、手の形に合わせた独特のキー配置をしていたりと特徴的なキットもあります。
テンキーとしての利用のほか、クリエイターさんが左手デバイスとして使っていたりもしますね。

キー数が少なく、価格も比較的お手頃で組み立てやすいため、初めて自作キーボードを作る方にもおすすめです。

ちなみにテンキーパッドは、フルサイズとテンキーレスの差分ということで「20%」と表現されていたりもします。

まとめ

最後にもう一度まとめるとこんな感じです。

    100%フルサイズキーボード
    80%テンキーレスキーボード
    75%“メインゾーン” + 縦1列 + ファンクションキー
    65%“メインゾーン” + 縦1列
    60%“メインゾーン”のみ
    40%“メインゾーン” から数字キーが取り除かれたサイズ

    キーボードにおける「サイズ」の概念は掴めたでしょうか。
    求めているキーボードを検索する際などにぜひ活用してください。

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