分割スペースバーのススメ ~親指の活用でキーボード入力を効率化する~

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親指サボりすぎ問題

キーボードを使っていてこう感じたことはありませんか?「キーボード打つのって右手の小指を酷使しすぎでは?」と。

実際に一般的なキーボードの”教科書的”運指はこちらの記事で紹介されているように、右手小指の守備範囲がかなり広く取られています。
ホームポジション(基本の位置)がFとJにそれぞれ人差し指を置く位置なので、その状態で手の外側になるキーは全て小指が担当するような割り振りですね。

右手の小指が10キー以上担当している上に、エンターやバックスペースといった使用頻度の高いキーも入っています。
一方で、親指は左右2本合わせてもほぼスペースバーを押すだけ。極めて非効率なのは言うまでもなく、手に掛かる負担も大きいです。

そもそも骨格的に、小指は横方向の動きを得意としていません。

キーボードを叩く時のように手の甲を自分に向けた状態で手を置いてみると、人差し指〜小指の可動は前後と上下の方向だと分かります。
そのため、小指で外側のキーを押そうとするとどうしても手首を動かす必要があるのです。

一方で、親指は横方向に動くのが得意です。
しかしながら、親指の方こそ横方向に動かしやすいにもかかわらず、動かしてもスペースバーの押す位置が変わるだけで意味がありません。そんなバカな。。

スペースバーを分割しよう

スペースバーを複数のキーに分割することで、親指の入力キーを増やすことができます。
そして親指で入力できるキーが増えると、力が弱く器用でもない小指から親指へ担当を移すことができます。

例えば、使用頻度の高いエンターやバックスペースを親指入力にしたり、シフトを親指にしたりといった具合です。

スペースバーを分割することで享受できる最も大きなメリットは、ホームポジションで出来ることの幅が広がることです。
それは同時に、手首を動かす頻度が下がるということであり、動かすことで掛かる負担や時間も軽減することができます。
大きく手首を動かさなければ、バックスペースを押そうとして押し間違えることも減るかもしれません。

ちなみに私のおすすめは、レイヤーキーを親指エリアに配置することです。
レイヤーキーはどこに配置したとしても便利なのですが、親指エリアに配置するメリットが2つあります。

1つ目は、押しやすいことです。
ホームポジションのまま押せるキーは大半がアルファキーであり、押しやすい位置にレイヤーキーを仕込むには工夫が必要になります。
そこでスペースバーを分割して生まれた新しいキーにレイヤーキーを配置すれば、既存の配列を崩さずに無理なく導入できます。

そして2つ目は、ホームポジションで出来ることを飛躍的に増やせることです。
先ほど「スペースバーを分割することで享受できる最も大きなメリットはホームポジションで出来ることの幅が広がること」という話がありました。
もちろんエンターやバックスペースを置いても出来ることは増えますが、レイヤーキーを親指エリアに配置するとホームポジションで出来ることが格段に増えます。

まとめ

スペースバーを分割するメリットはご理解いただけたでしょうか。

最近は自作キーボードに限らず、既製品のキーボードでも分割スペースバーを採用したものが増えてきています。
自作はハードルが高いという方も、是非試してみてください。

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