QMK Toolboxでのファームウェア書き込み時に“STM32 DFU device has NO DRIVER”と出たときの対処方法

2024年6月9日2024年7月7日

エラー

QMK Toolboxでファームウェアを書き込む際に、

STM32 DFU device has NO DRIVER driver assigned but should be WinUSB. Flashing may not succeed.

という警告メッセージが表示されることがあります。

この状態で書き込み（Flash）を行うと、「Flash Conplete」と表示されますが書き込みはうまくいかず、キーボードとしては使用できません。

対処方法

STM32 DFUデバイスに適切なドライバをインストールします。
（以下、WindowsPCの場合の例）

１．ドライバのアンインストール

まずは「デバイスマネージャー」を開きます。
Win + X でメニューを開き、デバイスマネージャーを選択することで開けます。

デバイスマネージャーを開けたら、「ユニバーサルシリアルバスコントローラー」や「ほかのデバイス」の中からSTM32 DFUデバイスを見つけます。

右クリックをして「デバイスのアンインストール」を選択すると、ドライバがアンインストールされます。

２．Zadigの入手

Zadigというフリーソフトを使用してドライバのインストールを行います。

https://zadig.akeo.ieを開き、「Download」内の「Zadig X.X」をクリックすると、Zadigをダウンロードできます。

“zadig-X.X.exe”のダウンロードが完了したら、ダブルクリックして実行します。
バージョンチェックの選択は「No」で問題ありません。

３．ドライバのインストール

Zadigが起動すると画像のような画面になります。

① リストから書き込み対象を選択します。
「STM32 BOOTLOADER」や「STM Device in DFU Mode」と表示されていると思います。アンインストール時の名称でまず探してみましょう。
リストに表示されない場合は、上部の「Options」メニューから「List All Devices」を選択したり、キーボードを再接続したりしてみてください。

② ドライバとして「WinUSB (v6.x.x.x)」を選択し、「Install Driver」ボタンをクリックしてドライバーをインストールします。

Zadigを使用する際は、必ず正しい対象デバイスを選択するように注意しましょう。

ドライバのインストールに成功すると、下のようなメッセージが表示されます。