- 自作キーボードの組み立てに必要な道具
- 必要ではないが、あると便利な道具
- どの道具にお金をかけるべきか
はじめに
自作キーボードの組み立てには、普段の生活では使わない道具が必要になります。
新たに購入する方に向けて、どのような道具が必要なのかをご紹介します。
道具一覧
自作キーボードの組み立てで使う道具の一覧はこちらです。
| 道具 | 必須 | 用途 |
|---|---|---|
| 精密ドライバー | 必須 | 組み立て全般 |
| キープラー | キーキャップの取り外し | |
| スイッチプラー | キースイッチの取り外し | |
| ピンセット | PCBの動作確認、細かい部品の取り扱い | |
| USBケーブル | ほぼ必須 | PCBの動作確認、キーマップ設定 |
| はんだ | 必須* | はんだ付け |
| フラックス | はんだ付け | |
| はんだごて | 必須* | はんだ付け |
| こて台 | 必須* | はんだ付け |
| はんだ吸い取り線 | ほぼ必須* | はんだ付け |
| 作業マット | 必須* | はんだ付け |
| 反作用ピンセット | はんだ付け | |
| ニッパー | 基盤のカット、キースイッチの足のカット | |
| エポキシ樹脂 | マイコンの補強 |
・必須*:はんだ付けが必要なキーボードの場合のみ
組み立てに使う道具
精密ドライバー [必須]
キーボードで使われるネジは、一般的な家具のネジよりも小さいものです。
そのため、普通のドライバーでは回すことができません。(無理に回そうとするとねじ穴を潰してしまいます。)
精密ドライバーは100円ショップでも売られていますので、入手しておきましょう。
価格の安いものは先端が磁石になっていませんが、軸部分に磁石をくっつけることで磁力を持たせることもできます。
自作キーボードに熱中してきて使用頻度が上がったら、電動精密ドライバーを購入すると便利です。
選ぶ際は「ビットの種類数(特にPH000とPH00があること)」「充電方法」「LEDライトの有無」などを見ながら予算と相談して決めるとよいと思います。
私はAmazonとYouTubeで評判の良かった下のものを購入しましたが、満足しています。
Kingsdun 精密ドライバー 電動 62 in 1 ドライバー
キープラー / スイッチプラー
キープラーは、キーキャップを取り外すための道具です。
スイッチプラーは、キースイッチを取り外すための道具です。
専用の道具で取り外すことで作業性が格段に上がりますし、パーツへの負荷も小さくなります。
ピンセット
PCBの動作確認や、はんだ付けの際の細かい部品の取り扱いに使用します。
先が細くなっているものや曲がっているものなど種類がありますが、始めのうちは100円ショップのピンセット1つでも問題ないかと思います。
また、竹製のピンセットはPCBの動作確認には使えないですが、基盤を傷つけづらいためこちらもおすすめです。
USBケーブル [ほぼ必須]
パソコンと接続するためのUSBケーブルです。
組み立てるキーボードやPCBに合わせて、micro-USB または type-C のものを用意しましょう。(充電専用のものは使えないので注意しましょう。)
組み立ての段階で使用する理由は以下の通りです。
- キーが動作するかをテストする。
特にはんだ付けを行う場合には、部品が正しく取り付けられていることを確認する。 - キーマップの書き込みを行う。
組み立て終わった後キーボードとして使う場合にはいずれにせよ必要ですので、購入しておくと良いでしょう。
着脱が簡単なマグネット式もおすすめです。(ただし、太すぎるとキーボードに差し込めない場合もあるので注意しましょう。)
はんだ付けに使う道具
はんだ付けに使う道具の一覧です。
組み立てるキーボードがはんだ付け不要の場合は必要ありません。
はんだ [必須]
はんだ付けを行うキーボード組み立ての場合はもちろん必須です。
キースイッチのはんだ付けは細かい作業なので、やや細めのものがおすすめです。
私は線径0.8mmのものを主に使用しています。
また、鉛入り・ヤニ(フラックス)入りのものが扱いやすいです。(フリーの方が環境には優しいですが、難しいです。)
フラックス
はんだ付けをする金属の表面が酸化していると、はんだがきれいに付きません。
こうした酸化膜を除去・防止するために使用するのがフラックスです。
ただし、フラックス入りのはんだを使用する場合、キースイッチを付けるだけであれば追加のフラックスは不要です。
はんだの除去や修正を頻繁に行う場合、小型の部品を実装する場合などには購入を検討しましょう。
はけタイプのほかに、塗りやすいペンタイプもあります。
はんだごて [必須]
自作キーボードの組み立てに使用する場合は、温度調節機能の付いたはんだごてがおすすめです。
HAKKO FX600 は遊舎工房さんの工具セットにも採用されている信頼と実績のあるはんだごてです。
私自身も使っています。
USB充電式でデジタル温調のスタイリッシュなはんだごても憧れますが、実用上はFX600で全く不自由ありません。
こて台 [必須]
はんだごては高温になるため、机の上に直接置いたり、何かに立てかけておくのは非常に危険です。
必ず安定したこて台を使用しましょう。
こて台ははんだごての種類に応じて、対応しているものを選んでください。
選ぶ際のポイントは重さとこて先クリーナーです。
軽すぎるこて台は安定感がなく、はんだごてを入れるとぐらついたり、ぶつかった際に倒れてしまったりと危ないです。
十分に重さがあり、作りがしっかりしているものを選びましょう。
また、こて先をきれいにするためのこて先クリーナーはスポンジタイプとワイヤータイプの2種類がありますが、ワイヤータイプがおすすめです。
スポンジタイプは使用前に水に濡らす必要があり手間がかかる上に、使う度にこて先の温度が大きく下がってしまいます。
どちらか選べる場合はワイヤータイプのものを選択しておくと便利です。
私はHAKKOのこて台633-01を使っています。
本体が金属製でちょうど良い重さがあり、はんだごての出し入れも安心です。ワイヤータイプのクリーナーが付属しています。
HAKKO FX600-02 のはんだごてを使っている方はおすすめです。
はんだ吸い取り線 [ほぼ必須]
はんだ吸い取り線は、一度付けたはんだを吸い取って取り外すための道具です。
必須ではないですが、これがない場合はノーミスではんだ付けを行う必要があります。
高価なものではないですし、どうしても最小限の出費に抑えたいという方以外は買っておいたほうが無難です。
作業マット [必須]
はんだ付けを行う際には、耐熱性に優れたはんだ付け用のマットを机に敷きましょう。
熱が伝わって机の表面が変形・変色してしまうことを防ぐことができます。基盤越しにも熱は伝わるので、油断は禁物です。
反作用ピンセット
通常のピンセットとは逆に押すと開く(何もしないと閉じている)ピンセットです。「逆作用ピンセット」とも呼ばれます。
パーツを掴むとホールドし続けてくれるので、はんだ付けの際に便利です。
もちろん普通のピンセットで代用できるので、無くても全く問題ありません。
その他の道具
ニッパー
基盤を整えたり、キースイッチの足を切ったりなど、たまに使用します。
エポキシ樹脂
ひと昔前の慣習ではありますが、Pro Microなどのマイコンボードを使う場合には、端子がもげて壊れてしまわないようにエポキシ樹脂で補強することをおすすめします。
もちろん補強しなくても普通に使うことができますが、エポキシ樹脂は安価で入手できますのでやっておくと安心かと思います。
他にも、マグネット式のケーブルを利用して端子への負荷を減らすのも効果的です。
まとめ
以上がキーボードの組み立てで使用する道具です。
基本的には安価なもので十分使えますが、はんだごてとこて台は作業性&安全性のためにも、ある程度予算を確保したいところです。
また、組み立て頻度が高い場合は電動精密ドライバーは作業性をかなり向上させてくれるので、非常におすすめです。
この記事が、自作キーボード用に新たに購入する方の参考になれば幸いです。
自キライフを楽しんでいきましょう!