必要なもの
パーツ
標準的な自作キーボードで必要になるパーツは以下です。
- ケース
- PCB
- プレート
- キースイッチ
- スタビライザー
- キーキャップ
- ケーブル
道具
主に必要になる道具は以下です。
- ピンセット
- キープラー
- 精密ドライバー
- はんだごて
- はんだ
組み立ての流れ
自作キーボードの組み立ては下のような流れで行います。
- PCBの確認
- スタビライザーの取り付け
- プレートとスイッチの取り付け
- スイッチのはんだ付け
- ケースに設置
- キーキャップを付けて完成!
0. 商品ページや設計者のビルドガイドを一読する
ビルドガイドとは、設計者が公表している組立手順書のようなものです。
ビルドガイドがある場合は、組み立て前に一通り目を通しておくことをおすすめします。
全体の流れがなんとなくでもわかっている状態だとスムーズに作業できますし、ミスも格段に減ります。
1. PCBの動作確認
組み立てを始める前に、パーツの不具合を確認します。
組み立て始めた後に不良品が発覚した場合、返品・交換を受け付けてもらえない場合もありますので、必ず組み立て前に確認しましょう。
特にPCBは目視で状態を確認するだけではなく、必ずパソコンにつないで通電と動作を確認しましょう。
RGBなど光るパーツがついている場合はきちんと全て光っているかを確認します。
スイッチ部分を1つずつピンセットでショートさせてキー入力が反応するかを確かめます。
PCBにはあらかじめデフォルトのキーマップが設定されていることが多いです。(万が一設定されていない場合はビルドガイドを参考に設定しましょう。)
キー入力の確認をする際は、Key-TestやVIAを利用すると便利です。
2. スタビライザーの取り付け
まずはスタビライザーを取り付けます。
スタビライザーとは、スペースバーを始めとした大きめのキーを安定させるための部品です。
大きなキーキャップも傾かずにスムーズに押せるようになります。
スタビライザーはPCBに固定するタイプとプレートに固定するタイプがあります。
スタビライザーを取り付け忘れて次のステップに進んでしまうと後戻りが大変なので、必要な分がすべて付いているかしっかり確認しましょう。
スペースバーには長さの種類があり、長さの合ったスタビライザーを取り付ける必要があります。
3. プレートとスイッチの取り付け
次はプレートとスイッチをPCBに取り付けていきます。
スイッチ、プレート、PCBの順になるようにはめましょう。
PCBフォームなどがある場合は忘れずに挟みましょう。
スイッチをはめる時は足が真っ直ぐになっているかを確認してから差し込むようにはめます。
もし曲がっていたり、曲げてしまった場合でも、指で押すなどして戻せば問題ないです。鋭い場合もあるので怪我をしないように気を付けてください。
はめ方のコツとしては、始めは1つスイッチをプレートの角にはめて、そこにPCBを合わせるようにしてはめます。次に他3つの角もはめると、PCBとプレートがズレなくなります。そこからはどんどんはめていけます。
はんだ付けタイプのPCBの場合、キースイッチをはめる位置が色々選べるようになっていたりします。
その場合はスイッチをはめながらキーキャップも付けてみて、位置を間違えていないか確認しながらすすめましょう。特に最下段は要注意です。
4. スイッチのはんだ付け
スイッチの位置が合っていること、スタビライザーを取り付け忘れていないことを再度確認し、いよいよはんだ付けをします。
ホットスワップのPCBを使用した場合はこの工程は不要です。
はんだ付けは、はんだが富士山の形になるのが良いらしいです。
はんだ付けが終わったら、パソコンにつないで全てのスイッチが反応するかチェックしましょう。
反応しないスイッチがあった場合は、はんだ付けがきちんとされているか確認します。
5. ケースに設置
PCBをケースに固定します。
ネジはケースに付属していることが多いです。
大きさの合わないドライバーで無理やり回そうとするとネジ穴が潰れてしまうので、精密ドライバーを使いましょう。(100均にも売っています。)
ケースフォームなどがある場合はそれも忘れずに入れましょう。
6. キーキャップを付けて完成!
最後にキーキャップを取り付けて完成です!
まとめ
自作キーボード組み立ての流れは掴めたでしょうか。
今回はパーツをバラバラに購入して組み立てた場合を例に説明しましたが、キットで購入した場合は一部のパーツが不要だったり、今回解説していないステップが必要だったりするかもしれません。
その場合はビルドガイドをよく読み、同じキットを作成した方のビルドログなども参考に組み立ててみてください!
自作キーボードの組み立ては初心者にとっては大変ですが、自分の手で作り上げるのは案外楽しいですし、完成したキーボードにも愛着が湧きます。
焦って組み立てる必要はありませんので、丁寧に組み立ててあげましょう!